管理状況の届け出を義務化!!
神戸市来年7月開始へ
神戸市は6月4日、管理状況の届け出を義務化する「神戸市マンション管理の適正化の推進に関する条例(案)」の概要を公表し意見募集を始めた。
届け出対象は現行の任意による届け出制度同様6戸以上。届け出期限は来年7月1日時点で管理者がいる場合同12月31日。5年ごとに届け出る。
来年7月1日の義務化までに現行制度で届け出済みの場合は条例に基づく届け出をした管理組合とみなす経過措置を設ける。
市建築住宅局政策課によれば、届け出内容は施行規則で詳細を規定するが、現行制度とおおむね同様。
大規模修繕工事の実績・予定など修繕の実施状況、修繕積立金の積み立て方式など十数項目を予定している。新築の届け出も義務化する。届け出内容には改正マンション管理適正化法で設けられた新築の管理計画認定を念頭に「分譲事業者が申請する管理計画の認定取得予定」を設定する。
未届けや管理適正化を図る必要があるときについては助言・指導・勧告を経て意見陳述の機会を与えたうえで該当者を公表するが罰則規定は設けない。
同課によれば、届け出の義務化は任意制度の届け出率の低さや、タワーマンションに関する有識者会議による今年1月の報告書の提言などを踏まえた。
マンション管理新聞 第1304号より、抜粋
私見:とうとう来たか、という印象。私の顧問先マンションでは10年以上前から理事会や総会で言い続けてきたこと。そのうちマンションの管理運営や大小の営繕工事に行政が介入するようになります、マンション管理にしっかり向き合い、いつでも対処できるように備えましょうと・・・。2022年にマンション管理計画認定制度がスタートし、少し乱暴だが遠くない将来に義務化となるだろう、と私は思う。任意制度の届け出率が低いとあるが義務化する場合、1年間限定の固定資産税減免等、管理組合にとってのメリットも謳ったらどうだろうか。今回は、神戸市の政策ではあるが熊本でもやった方が良い。毎年のようにマンションを取り巻く法整備がなされているが区分所有者の管理意識の希薄さには頭が痛い。有名な有識者が書いた「すべてのマンションは廃墟化する」の文字が頭をよぎる。