管理組合、三井住友建設・大和ハウス工業を提訴!!

有益情報,管理会社関連

三重県志摩市のリゾートマンション「ロイヤルヴァンベール志摩大王崎」で、建築時の施工不良が原因とみられる天井の剥落(はくらく)が相次いでいるとしてマンションの管理組合は2日、施工した三井住友建設(東京都)と分譲した大和ハウス工業(大阪市)を相手取り、2億8963万円の損害賠償を求めて津地裁に提訴した。

訴状などによると、マンションは1997年完成。鉄筋を覆うコンクリートの厚さが建築基準法施行令の規定より薄いことが原因となって鉄筋に水分が浸透してさびて膨張し、コンクリートを押し剥落させる「爆裂」と呼ばれる現象が廊下やベランダで相次ぎ発生した。

 両社はこれまで施行不良を認めて無償修理してきたが、「不法行為から20年で損害賠償請求権が消滅する除斥期間に当たる」などとして今後の無償修理を拒否。このため、管理組合は「分譲から数年後に明らかになった施工不良が原因で、除斥には当たらない」として、今後約20年間に計3回の修理工事費用を求めている。

 取材に対し、三井住友建設は「これまでも協議を重ねてきたが、提訴に至ったことは残念。今後も誠意をもって対応していく」、大和ハウス工業は「訴状が届いていないため、コメントを差し控えさせて頂きます」としている。

                讀賣新聞、毎日新聞より、引用

私見:ことの成り行きを見守りたいが、この修理費用を管理組合に負わせるのは酷であろう。除斥期間は時効と違って援用を待たなくとも効力を生じ、管理組合側の不法行為を問う権利が消滅するが、日本を代表する大手企業が除斥期間を利用して逃げ切るのは如何なものか?住民と同じように憤りを感じるのは私だけだろうか。